もうすぐGW、これから変わっていく祝日のあり方とは?

例年のGWと今年のGWの違いは?

もう皆さんもご存知の通り新元号は「令和(れいわ)」に決定されました。この「令和」については「万葉集」に記されている下記の文言から引用したとのことです。

「初春の令月にして 気淑(よ)く風和(やわら)ぎ 梅は鏡前の粉(こ)を披(ひら)き 蘭(らん)は珮後(はいご)の香を薫(かおら)す」

人々が美しく心を寄せ合う中で文化が生まれ育つという意味が「令和」には込められているそうです。

新元号選定にあたっては下記に詳しく述べられていますので、確認してみるのも良いでしょう。

  • 安倍内閣総理大臣記者会見(平成31年4月1日)

http://www.kantei.go.jp/jp/98_abe/statement/2019/0401singengou.html

※ 首相官邸HPより

天安門事件やベルリンの壁崩壊から始まり、日本の不動産バブルの崩壊、度重なる天災など、激動の時代となった「平成」でしたが、「令和」の時代は上記の思いが実現できる時代であって欲しいものです。

さて、その改元日となる5月1日を挟んで、私たちは10連休という大型休日を迎えることになります。

ここで例年のGWと今年のGWの違いを表で確認してみましょう。

これまでの連休と今年の連休比較一覧表

例年通りの場合 今年のGW
4月 27日(土) 通常の土曜日 通常の土曜日
28日( 通常の日曜日 通常の日曜日
29日(月) 昭和の日 昭和の日
30日(火) 平日 国民の休日(退位の日)
5月 1日(水) 平日 天皇即位の日※今年限り
2日(木) 平日 国民の休日
3日(金) 憲法記念日 憲法記念日
4日(土) みどりの日 みどりの日
5日( こどもの日 こどもの日
6日(月) 振替休日 振替休日

祝日は法律によって決められている!?

カレンダーを見て赤く色が付いている日は日曜日と祝日ということは直感的にわかりますが、祝日であれば、何の日かを確認してその意味まで理解しているという人は少ないかもしれません。

案外知られていないのが、祝日は「国民の祝日に関する法律(通称:「祝日法」)」という法律で決められていて、それぞれに意味を持っています。

ちなみに「国民の休日」は同法第1条で下記のように定義されています。

「自由と平和を求めてやまない日本国民は、美しい風習を育てつつ、よりよき社会、より豊かな生活を築きあげるために、ここに国民こぞって祝い、感謝し、又は記念する日を定め、これを「国民の祝日」と名づける。」

下図は現在の祝日の名称と意味の一覧です。こちらで確認してみましょう。

現在の祝日の名称と意味一覧

祝日名称 日付 意味(意義)
元日 1月1日 年のはじめを祝う。
成人の日 1月の第2月曜日 おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます。
建国記念の日 政令で定める日 建国をしのび、国を愛する心を養う。
春分の日 春分日 自然をたたえ、生物をいつくしむ。
昭和の日 4月29日 激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす。
憲法記念日 5月3日 日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する。
みどりの日 5月4日 自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ。
こどもの日 5月5日 こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。
海の日 7月の第3月曜日 海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う。
山の日 8月11日 山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する。
敬老の日 9月の第3月曜日 多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う。
秋分の日 秋分日 祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ。
体育の日 10月の第2月曜日 スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう。
文化の日 11月3日 自由と平和を愛し、文化をすすめる。
勤労感謝の日 11月23日 勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう。
天皇誕生日 12月23日 天皇の誕生日を祝う。

祝日のうち、「春分の日」及び「秋分の日」は、法律で具体的に月日が明記されずに、それぞれ「春分日」、「秋分日」と定められています。 「春分の日」及び「秋分の日」については、国立天文台が、毎年2月に翌年の「春分の日」、「秋分の日」を官報で公表しています。 詳しくは、国立天文台ホームページ「よくある質問」(質問3-1)を御参照ください。

「国民の祝日に関する法律」には、「祝日と祝日に挟まれた日」を祝日とする、という規定があります。そのため、2019年限定ですが、皇太子さまが即位される5月1日を「祝日」とする法律が成立しましたので、「祝日法」により、4月30日と5月2日はそれぞれ「祝日と祝日に挟まれた日」なので祝日となり、4月29日(昭和の日)から5月6日(振替休日)までが連休となるというわけです。

昔はあった「祭日」。「祝日」と「祭日」の違いとは?

昔は「祝日」のことを「祭日」という言い方をしていました。「祭日」は神道における祭事を行う日として定められていたもので、戦後の法律改定によって「祭日」はなくなり、「祝日」に統一されましたが、実は下記の祝日は祭事と深いかかわりがあります。

月日 祝日名称 祭日名称
1月1日 「元旦」 四方節
2月11日 「建国記念の日」 紀元節
3月 「春分の日」 春季皇霊祭
4月29日 「昭和の日」で昭和天皇の誕生日 四方節
9月 「秋分の日」 秋季皇霊祭
11月3日 「文化の日」で明治天皇の誕生日 明治節
1月23日 「勤労感謝の日」 新嘗祭

「ハッピーマンデー制度」ってどんな制度?

「国民の祝日に関する法律」の一部改正によって、土日を含めて3連休以上の休日を増やすために「ハッピーマンデー制度」が2000年に導入されました。この制度は、アメリカの制度(「月曜休日統一法」)の設定にならったものです。連続した休みがとれることで旅行などの経済的効果を期待したものです。

これによって日付が固定されなくなった祝日としては、「成人の日」「海の日」「敬老の日」「体育の日」があります。

祝日 曜日
成人の日 1月 第2月曜日
海の日 7月 第3月曜日
敬老の日 9月 第3月曜日
体育の日 10月 第2月曜日

ただ、この制度については、本来の祝日の意味が薄らぐのではないか、などの意見もあり、賛否の議論があります。

ちなみに「体育の日」ですが、2020年から名称が「スポーツの日」に改められます。その意義は「スポーツを楽しみ、他者を尊重する精神を培うとともに、健康で活力ある社会の実現を願う」とされました。

※ 2020年に限り「スポーツの日」は7月24日となります。

世界と比べたら、実は日本は休みすぎ?
日本の祝日数は世界一。一方で有給取得は世界最下位!?

まず、下図で確認してみましょう。

世界の祝祭日数 

順位 日数(日)
1 日本 17
2 香港 13
3 シンガポール 11
4 オーストリア 10
4 米国 10
4 韓国 10
7 フランス 9
7 スペイン 9
9 ブラジル 8
10 イタリア 7
10 メキシコ 7
12 インド 6

※PRESIDENT 2017年5月15日号 より

世界と比べると休まないイメージの日本ですが、実は法定で決められた祝日数が多く、その点を他国と比べると世界的にも休んでいる国といえるでしょう。
しかし、有給休暇数に対して実際に取得する割合となると、世界最下位まで下がります。

世界の有給休暇日数と取得率

※ エクスペディア「有給休暇国際比較調査2018」 より

有給休暇の取得に罪悪感がある人の割合

有給休暇の取得に罪悪感がある人の割合の表

※ エクスペディア「有給休暇国際比較調査2018」 より

年次有給休暇は、働く方の心身のリフレッシュを図ることを目的として、原則として、労働者が請求する時季に与えることとされています。

上述のデータから分かるように、有給休暇を取得することに対する気兼ねやためらいなどの理由から、年次有給休暇の取得促進が課題となっていました。

このため、労働基準法が改正され、2019年4月から、全ての企業において、年10日以上の年次有給休暇が付与される労働者に対して、年次有給休暇の日数のうち年5日については、使用者が時季を指定して取得させることが義務付けられました。

ちなみに、外国へ送金したり、国際的にビジネスを行っている方も多いかもれません。世界の祝日を知っておくと、何かと困ることを避けられるかもしれません。

  • 世界の祝祭日をチェックしてみましょう。

https://www.jetro.go.jp/world/holiday.html

※ジェトロ

このGW(ゴールデンウィーク)はあまりうれしくない人も多い??

2019年のGWは10連休ですがどう思いますか

※出典:株式会社エアトリ2019年4月12日ニュースリリースより

「とても嬉しい・まあまあ嬉しい」(38.4%)と2~3人に1人以上が“嬉しい”と回答したものの、「全く嬉しくない・あまり嬉しくない」(28.7%)と3~4人に1人は“嬉しくない”と回答しています。11月にも同調査が行われたそうですが、“嬉しい”と回答した人はその時では47.9%あり、10連休が近づくにつれて嬉しいと感じる人は減少したことになります。

また、下の「GWは何をして過ごす予定ですか?」のデータでは、

GWは何をして過ごす予定ですか?

※出典:株式会社エアトリ2019年4月12日ニュースリリースより

自宅でゆっくりするなどインドア派が多いようです。あまりうれしくないと考える方には長い連休を持て余してしまうからなのかもしれません。

外国では、日本のように祝日がさほど多くありませんので、長期休暇には有給休暇を利用します。例えばフランスでは法律で決まっている有給休暇は30日あり、学校が9月から始まるので、8月に有給休暇を活かして1ヶ月以上にわたる長期休暇を過ごすことが多いそうです。

ちなみに「バカンス(vacances)」という言葉はフランス語で、主としてフランス人の長期休暇の過ごし方や長期休暇の呼称ですが、元々「vacances」は「空(から)」というの意味の言葉で、貴族やお金持ちが何もしないでいる時間のことを指していたそうです。

日常から離れて何も考えず自由な時間を楽しむスタイルが定着した先進国では、休日に観光地巡りのスケジュールを詰め込みきれなくなると、休暇が楽しみでなくなるようでは発想の転換が必要なのかもしれませんね。

いかがでしたでしょうか。
天皇の退位により、改元の日(即位の日)を祝日としたことによって10連休となりました。「祝日法」のしくみや、何気なく過ごしてきた祝日の意味など、少し振り返ってみることで、違った祝日の過ごし方を発見する機会になるかもしれません。

また、現在政府が「働き方改革」を推進していますが、仕事と生活のバランス(ワークライフバランス)について、うまく取り入れている諸外国の考え方を参考にしてみると日本人の意識も変わるかもしれませんね。

大林新星和不動産では、あなたのライフスタイルを応援するさまざまな物件を揃えています。
まずは下の「住まいのサイト」をチェックしてみてくださいね。