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エコへの関心が高まる近年。繰り返し使えて、中身を取り出した後はコンパクトに折りたためる「風呂敷」が見直されています。1枚あると重宝する風呂敷ですが、「ほとんど使っていない」という人も多いのではないでしょうか。風呂敷の基礎知識と日常にも活用できる包み方をご紹介します。

風呂敷の語源は? 使い方の変化

風呂敷の歴史は奈良時代までたどることができ、その原型は正倉院にも収蔵されています。銭湯文化が花開いた江戸時代には、脱いだ衣類を包んでおいて、着替えの際には敷いて足を拭く布として使われたため「風呂敷」と呼ばれるようになりました。明治、大正、昭和には荷物を運ぶために使われていましたが、紙袋の普及などにより活躍の場が減っていきました。その後、お返しや記念品として風呂敷自体を贈り物とする習慣が生まれ、現在では贈答品のラッピングのほか、エコバッグとして活用されるなど再認識されています。

▶縁起物からファッションアイテムへ

風呂敷といえば思い浮かぶ柄は「唐草模様」。エンドレスで四方八方に伸びていくことから延命長寿と子孫繁栄の願いが込められた嫁入り道具として戦後に広まりました。かつては、色柄は汚れが目立たないような濃い色の無地や柄が一般的でしたが、最近では淡い色使いや個性的なデザインが増え、選ぶ楽しみが広がっています。

▶気持ちを伝える布

風呂敷は包み方や色柄で相手を思いやる気持ちを表すことができます。例えば金封などを包む「平包み」の場合、慶事には「右包み」、弔事には「左包み」と使い分けられています。内部の布が重なる折りたたみ部分は、「右包み」はおめでたいものを受け止めるように下から包み込み、「左包み」は悲しみごとを流すように上から折りたたむ形になっています。

重要なのはほどけないように結ぶこと。
まずはしっかり結べて見た目もきれいな基本の結び方、
「真結び」を覚えましょう。

結び目がゆるみにくく、使い勝手の良い結び方です。

左右の布を中央で交差させる。

1回結ぶ。

右側の布を持ち替えて横向きにする。

左側の布をその上から巻きつけて、下から通して右側に引き出す。

結び目を引き締めて、形を整えたら出来上がり。

おすすめサイズ:90cm幅の風呂敷
簡単にできる便利なバッグ。エコバッグやサブバッグにどうぞ。

裏返して三角形に折りたたみ、布端を手に巻きつけて輪を作る。

輪の中に布端を通して引っ張り、結び目を作る。 (ひとつ結び)。

反対側も同様にひとつ結びにする。

左右の結び目を内側に折り込み、裏表を返す。

の部分を真結びにしたら出来上がり。

おすすめサイズ:50cm幅の風呂敷
持ち運ぶだけでなく、風呂敷はインテリアとしても楽しめます。

ボックスティッシュの上下に風呂敷をかける。

左右の布を持ってきて、中央で真結びにする。

反対側も同じように真結びにする。

口の部分の布を立てたら出来上がり。

長い物を包むときに役立つ包み方です。
かわいらしい二つの結び目がアクセントに。

対角線上に左右の布をかける(このままでは布が届かないので結べない。)

上下から余った部分の布を持ってきて、中央で交差させる。

交差させた布端とかけておいた布端を真結びにする。

反対側も同様に真結びにしたら出来上がり。

▶風呂敷に関する取材協力、監修 宮井株式会社
風呂敷、ふくさをはじめとする和装小物等の企画・製造・販売会社。現代のニーズに則した新たな風呂敷とその使い方を提案しており、日本風呂敷協会協賛「風呂敷の包み方ワークショップ」の開催や、風呂敷専門店「唐草屋」を展開する。
http://www.miyai-net.co.jp/